- 開催日時
- 2023年1月28日(土) -2月12日(日)
- 12:00-19:00
- ※月曜休館
- 会場
- 愛知県立芸術大学 サテライトギャラリーSA・KURA
〒461-0005 名古屋市東区東桜 1-9-19 成田栄ビル地下 1 階
本展は、東京藝術大学名誉教授の米林雄一氏と、氏に学んだソウル市立大学環境彫刻 学科教授の李允碩(リー・ユンソク)氏によるそれぞれの彫刻展です。愛知県立芸術大学とソウル市立大学とは、今年度、交流協定を締結しました。これを機に李允碩氏を招聘し、交流展を開催する運びとなりました。
李氏の本展の主題は、ギリシャ語で「時」を意味するクロノス(Chronos)とカイロス(Kairos)。 宇宙における定量的な時間と、変化への転換点としての「時」を表する李氏の作品は、抽象 性と物語性を持った不思議な存在感を放っています。
米林氏の宇宙的な広がりを想起させる作品は、観者の想念を、時空を超えた領域へと解放しながらも、今ここへ、と帰着に導く軌道を示しているようです。代表作の一つの《微空音- II》(1987-92)はじめ、初期の《椅子と机》(1974-76)、《CAT》(1978)を含む作品を展示し、米林氏の創造の軌跡を辿ります。
芸術講座では、両氏がそれぞれの自作を語るとともに、「彫刻と宇宙」について改めて考えます。米林氏は2008年に行ったJAXAとの共同研究の「宇宙モデリング」について紹介し、宇 宙から帰還した手捻りの人形の現物をお見せするとともに、宇宙飛行士が無重力状態でその人形を作る動画を放映します。
長い年月を経て両氏が再会し、共に彫刻作品を響き合わせることは、二つの異なる軌道 上の天体が一巡して重なり合うかのようです。様々な巡り合わせやタイミングがあってこそ実 現できる本展の何かが、次の世代に受け継がれ、新たな軌道に乗っていくことを願っています。
愛知県立芸術大学彫刻専攻 准教授 村尾里奈 (本展企画者)
【芸術講座】
米林雄一展/李允碩展 記念対談
日 時: 1 月 2 8 日 [ 土 ] 1 4 : 0 0 ~ 1 5 : 0 0 定 員: 1 5 名 ( 当 日 先 着 順 )